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作成日:2019/04/25
更新日:2019/04/25
対象:Windows 10

Google Chrome のプロセスが大量に起動されている理由に関して | 安全で高速なブラウジング




【目次】


現象


Google Chrome のプロセスが大量に起動されています。何か問題が発生しているのではないでしょうか。
タスクリストを表示すると以下の通りプロセスが大量に発生しているのが分かります。


C:\>tasklist | findstr chrome.exe
chrome.exe 9120 Console 1 125,436 K
chrome.exe 10480 Console 1 8,312 K
chrome.exe 9744 Console 1 8,920 K
chrome.exe 12968 Console 1 202,824 K
chrome.exe 11540 Console 1 34,740 K
chrome.exe 15376 Console 1 36,256 K
chrome.exe 5428 Console 1 257,856 K
chrome.exe 2368 Console 1 35,716 K
chrome.exe 13536 Console 1 42,036 K
chrome.exe 8944 Console 1 22,296 K



グーグルクロームの多数のプロセス




調査結果


実験結果です。Google Chrome を1個起動するとプロセスが 10 プロセス起動されました。


C:\>tasklist | findstr chrome.exe | c:\cygwin\bin\wc -l
10



(*)Windowsには行数カウントツールが存在しないため、別途 cygwin の wc.exe を使用しています。

タブを開いたり閉じたりしてもプロセスは増減しましたが、明確な規則は見つかりませんでした。


推定理由


おそらく 設計思想として 機能ごとによりプロセスを独立することにより安全な実行を実現しているのだと思います。
「タブ」、「レンダリング」、「拡張機能(プラグイン)」などを別プロセスで実行していると想像しています。

もしGoogleプロセスが1個の Chrome.exe の場合、一つのタブページで不具合があった場合、すべてのプロセスが停止することになります。
要するにあるタブが表示している HTMLコンテンツに不具合がありタブが閉じてしまう場合、にすべてのタブが閉じてしまうとうことです。

セキュリティの観点もあると思います。脆弱性を狙われて一つのプロセスが侵害されても、機能ごとにプロセスを分割しているため被害が限定されています。おそらくサンドボックス機能もあり分割しているのではないでしょうか。

さらに複数プロセスにより並列して処理を実行することにより性能も向上させていると思われます。

明確なドキュメントが見つかった訳ではないのですが、このような理由によりプロセスを分割させ、安全なブラウジング機能を提供しているものと思われます。






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